HOME > Why Knot ?

――大久保さんが、生きがいを感じる“時”っていつでしょうか?
「そうですね、早起きが得意なので、朝、本を読んだりしながらゆっくり家で食事を作る時ですかね。毎日、自分の食堂でお客さんに料理を作ってるわけですけど’……そっちは商売ですからね。もちろん、自分を曲げるようなことは一つもしてないんですけど。自分や家族のために料理を作っているときは生きがいを感じます。料理を作るのが根っから好きなんだと思いますね」

――そもそも、大久保さんが食堂を始めたきっかけを教えてください。
「振り返ってみれば好きなことしか、やってこなかったんですよね。飲み食いが好きだから、食堂をやることにしたっていう単純な理由なんです。大学を出てからすぐ洋服屋に就職して。24年ぐらい勤めていました。それも中学時代から、ずっと洋服が好きだったからで。本当に好きなことしかやってない(笑)」

――最初から料理人だったというわけでなかったんですね。
「そうですね、勤め人でした。サラリーマン時代に出張でよくイタリアに行っていて。何気ない食堂で食べた料理にすごく感動して。女房の実家も飲食店だったし、前から興味はあったんですけど“食”って本当に大事だなぁって思いが芽生えてきたんです」

――ファッションにおいて「時計」はとても大事なアイテムの一つですよね。憧れってありましたか?
「そうですね。時計に対しては、人並み以上に憧れはありましたね。シンプルでクラシックなデザインのものが好きなので、今日、Knotの時計をつけてみてすごくいいなぁって思いました。価格も随分手頃ですし。残念なことに、飲食業をやっていると水仕事があるので、どうしても外さなきゃいけないんですけどね……」

――“アンチ・ヘブリンガン”では、どのような時間をお客様に提供したいと考えていましたか?
「自分で言うのも何なんですが、美味しさとお洒落な空間が共存している店って少ない気がしていて。だから、それをクリアしているお店を目指しました。無農薬野菜をなるべく使う体に優しくおいしい食事を研究して、内装は恵比寿でアンティーク・ショップをやっている友達に頼みました。店の名前は、小津安二郎の映画『秋日和』に出てくる薬から取ったんです。女房も気に入ってくれてるんですよ(笑)」

――洋服屋を辞めて、食堂を始めたタイミングはどのように見極めたのでしょうか?
「48歳でサラリーマンを辞めて始めたのは、定年からだと体力的にもできないと思ったんで。今でさえ厳しいから、その判断は正解だったなって思いますね」

――サラリーマンの時の自分と、今の自分の姿を比べてみて、どちらの自分の方が自分らしい時間を送ることができていると思いますか?
「どっちも、自分らしい時間を生きることができてると思いますよ。あまり人と喋るのが得意じゃなくて。料理を作っているときは、ほとんど喋らなくて済む。これは、すごく自分らしいなぁって思うんです。サラリーマン時代はお客様と喋らざるを得なかったんですよね。でも、その時の自分が自分らしくなかったか……というと、そうじゃないと思う。今も昔も、自分が好きなことをやっていたわけですからね」

――なるほど。
「だから、息子にもこういう風に生きなさいとか言ったことは、一度もなくて。まったく放任しているんですよ。ダメな父親かもなぁ、とか思うこともあるんだけど。本人が納得してやることなら、何でもいいんじゃないかなって思っていて。結局、なるようにしかならないから」

――ご自身の未来について、何か考えるところはありますか?
「年をとってきて、腰が痛かったり肩も凝ったりするのでいつまで出来るんだろうとか考えたりしますね。うーん、でも強いて言うなら、あんまり長生きしたくないかな(笑)。70とか75歳ぐらいでポックリ逝けたらいいなぁって。今が、すごく幸せですからね(笑)」

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