日本の伝統と匠の技を文字板に。
漆とは、ウルシの木の樹液を使った塗料のこと。
世界最古の漆器は日本で発見された約9,000年前の副葬品とされており、アジア各地で漆を使った工芸品がありますが、海外では漆のことをそのまま「japan」と訳すこともあるほど、今日では日本を代表する工芸品となっています。
その美しい伝統工芸を文字板に使用したKnotの最上位機種“プレミアムオートマティックシリーズ”の中でも評価の高い、漆ダイアルコレクションから新たに金銀2色の粉を散りばめた、絢爛豪華な新コレクションが登場いたします。
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圧倒的な耐久性と深み。
古から伝わる「漆」の魅力
希少な日本産漆を使用
古からの伝統的な漆は、塗装の難易度の高さから専門の高度な技術や技能を身に付けた職人だけが扱えるもの。千年前の漆製品が今に残るなど、合成塗料とは違い圧倒的な耐久性を誇ります。また、「ふっくら感」「しっとり感」「深み感」など、独特の表現をされる質感は漆ならではのもの。漆の成分が虫を寄せ付けないため身を守る縁起物としても知られており、近年は漆の抗菌性も注目されています。その希少性から、価格も高騰している日本産の漆は流通のわずか5%ほどしか使用されておらず、日本で使用される漆の多くは中国産です。Knotの漆モデルでは、国宝や重要文化財の保存修理にも使用される貴重な国産漆を使用しています。
絢爛豪華 純度99%の
金銀重ね
金属や貝の粉を蒔いて絵を描く「蒔絵」の技法を用い、文字板に華やかな金銀の粉を蒔きつけました。リニューアルされた金銀重ねは、銀が加わる事で、より一層純金の深い煌きを感じていただける仕上がりになっております。
金・銀の粉は金属の塊をヤスリで細かく擦りおろしそれを丸めた「
丸粉 」と呼ばれ、球状をしていますが、職人の技で粉の直径が一番大きい部分を研ぎ出すことにより、華やかさを高めているのが特徴。金粉・銀粉ともに最高グレードの粉を用いています。
グラデーション仕上げ
金銀の粉が外周に向かって変化していくグラデーションデザイン。このグラデーションは、Knotのプロダクトデザイナーがインデックスの視認性に配慮し設計したこだわりのイメージを、伝統工芸士が手作業で実現しています。
外周に向かって少しづつ蒔く粉の量を調整するのは、熟練の職人の感覚と技術によって初めて実現する表現です。
金銀が映える漆の定番色
「黒」と「朱」
漆の定番色である2つの色をご用意。ひとつは深い闇や美しい黒髪など、深い黒を表現する「漆黒」という言葉がある程、漆ならではの深みのある「黒漆」。そして、もうひとつが「朱漆」。かつては朱色にするための顔料が非常に希少なものであったことから位の高い人々だけが使うことができた色です。
漆の文字が浮かび上がる
ケースバック
三針タイプの「AT-38」をベースにしたモデルは、日本製ハイビートムーブメントの動きを見ることができるシースルーバック。
和のイメージを醸成する「漆」の文字が浮かび上がります。
※クロノグラフタイプ「ATC-40」はシースルーバック仕様ではございません。
AT-38SVJPBKGS
AT-38SVJPRDGS
ATC-40SVJPBKGS
ATC-40SVJRRDGS
クロノグラフタイプも新たに登場
黒漆と朱漆を
それぞれ2つのモデルでご用意
会津伝統工芸士の匠の技
伝統工芸品の製造に従事している技術者の中から、高度な技術・技法を保持する技術者だけに与えられる称号「伝統工芸士」。高い技術力と独創性のあるセンスを活かした作風の伝統工芸士である、大竹信一氏とのコラボレーションにより実現した文字板です。
伝統工芸士
大竹信一(おおたけのぶいち)
1959年 福島県金山町生まれ
高校卒業後、小さな頃から好きだった絵を描く仕事がしたいと考えて、会津塗 現代の名工
曽根卓夫氏に弟子入り。
五年五か月の弟子の生活を終え独立。優美で華やかな意匠性を特徴とする会津塗蒔絵師の職人として活躍している。
大竹信一氏の作品はこちら
ひとつひとつの工程に
熟練の技術を要する
蒔絵文字板の主な制作工程
1.地描き
漆を複数回下塗りして、乾燥後膜厚を調整しながら平滑に研磨した漆膜に対して、金粉、銀粉を接着する漆を塗っていく工程。適度な厚さで均一に漆を塗ることが重要で、その後の仕上がりが大きく左右される。
2.金粉、銀粉を蒔く
粉筒に金粉、銀粉を入れて、順に粉を蒔き付けていく工程。金粉と銀粉の量のバランスを整え、中心から少しずつグラデーションになるように蒔いていく。微妙な粉の量を、指で粉筒をたたいて蒔くことで調整する、とても繊細な熟練の職人の技。
3.塗り込み
漆が乾燥して金粉、銀粉が接着できた後、その上に漆を塗り重ねていく。ただ、蒔いただけではない漆と粉の輝きが一体となった文字盤を作り出すために、粉の隙間も十分に埋めるよう丁寧に漆を塗る工程。
4.研ぎ
塗り重ねた漆をしっかりと乾燥させた後、表面を研いで金銀の粉の断面を出していく。金粉、銀粉は丸みを帯びているため、研ぐ量が少し変わるだけで粉の断面の見え方が変わる、とても繊細な感覚が要求される工程。
5.磨き
胴摺り、仕上げ磨きの作業により漆膜表面の研ぎ傷を無くし、金粉、銀粉断面が美しく輝くようにつやを上げる作業。この磨きの調整で、最終の文字板の外観が決まる大事な工程。
大竹信一氏がひとつひとつ手作業で製作するため、生産に時間を要します。
再入荷時は入荷お知らせメールにてご案内しておりますので、各商品ページよりメールアドレスのご登録をお願いいたします。
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プレミアムオートマティック
シリーズだけの、
林精器製造の熟練の職人技
「ザラツ研磨」を施したケース
「ザラツ研磨」とはエッジの立った歪みのない美しい面を作り出す、ケース仕上げの下地処理のことを指します。この「ザラツ研磨」を施せる職人は非常に少なく、幻の研磨と呼ばれるほど。ザラツという名前は元々はスイスの加工機材に由来していますが、今となっては日本製の高級時計以外では目にすることがなくなりました。部分部分を丁寧に研磨することで、同じ素材でも違う表情を出すことができるのは、ベテラン技師を抱える林精器製造だからこそ行える非常に高度な技術です。
Exclusive Package
Exclusive Package
プレミアムオートマティックシリーズ専用のボックスに、
漆金銀重ねモデル専用のスリーブでお届け。
オリジナルウォッチクロスも付属しております。
プレミアムオートマティックシリーズ専用のボックスに、漆金銀重ねモデル専用のスリーブでお届け。オリジナルウォッチクロスも付属しております。
Coordination
存在感のあるプレミアムオートマティックシリーズには、専用のスマートフィットブレスレットや、しっかりとした厚みと高級感のあるプレミアムレザーがおすすめ。爬虫類専門のタンナー墨田区の「藤豊工業所」が手がける革の王様クロコダイルストラップや、世界的にも希少価値の高い「新喜皮革」のオイルドコードバンを採用したコードバンストラップは、プレミアムな時計をさらに美しく上質に引き立てます。
Specification
AT-38SVJPRDGS / AT-38SVJPBKGS
【ケース】ステンレススティール316L
【風防】サファイアガラス(片面無反射コーティング)
【防水】5気圧防水(5ATM)
【ムーブメント】 cal.9015(8振動 / 持続時間 42時間)
【使用貴石数】24石
【時間精度】平均日差-10秒〜+30秒(常温時:5℃〜35℃)
【表示機能】3針(時・分・針)・日付
【保証期間】3年(ムーブメント)
【サイズ・重量】直径38mm / 厚さ10mm / 重量50g
ATC-40SVJPRDGS / ATC-40SVJPBKGS
【ケース】ステンレススティール316L
【風防】サファイアガラス(片面無反射コーティング)
【防水】10気圧防水(10ATM)
【ムーブメント】cal.NE88(8振動 / 持続時間 45時間)
【使用貴石数】34石
【時間精度】平均日差-10秒〜+30秒(常温時:5℃〜35℃)
【表示機能】6針(時針・分針・小秒針・ストップウォッチ針(秒)・30分計針・12時間計針)・日付
【保証期間】3年(ムーブメント)
【サイズ・重量】直径40mm / 厚さ13.5mm / 重量91.5g
JAPAN CONCEPT
PREMIUM STRAP
爬虫類専門のタンナー「藤豊工業所」の
クロコダイルレザーをはじめ
プレミアムオートマティックモデルにふさわしい、
上質なストラップを取り揃えています。